基本姿勢の大切さ!ミニバスの技術は今後の骨格になる
ミニバスのコーチの方は練習メニューを組むのに苦労されていると思います。
小学生という年代は、これからバスケットボールを続けていってくれるのか、ここでやめてしまうのかという分岐点。
中でも小学生の低学年は、楽しさを伝え、興味付けをすることが大切になりますが、4年生以上の高学年にもなると、バスケというスポーツを理解し、試合ができる技術レベルが必要になってきます。
特にミニバスケットボールで基本技術をマスターしてきたどうかで、中学以降の上達速度が大きく変わってきます。
なかでも、最も大切なのが基本姿勢です。
基本姿勢というのは、肩幅程度にスタンスを開き、適度に膝を曲げてほどよく前傾姿勢をとった、前後左右上下に素早く動ける姿勢です。
このときに背筋が丸まったり、伸びきるのはNGです。
また、顔を上げることも忘れてはいけません。
この基本姿勢は、シュートなどの攻撃の時はもちろん、ディフェンスの基本姿勢にもつながるとても大切な基本の一つです。
ミニバスの試合を見ていると、ボールがあるときには一生懸命頑張るのに、ボールがないときには棒立ちになっている選手が多いように感じます。
また、できている選手でも、ストップした時や、ジャンプした後に基本姿勢がとれていない選手も見かけます。
こうした癖をつけてしまうと、大事なところで動き出しの最初の一歩が遅れてしまい、相手に先を越されてしまいます。
基本姿勢を常にとることで、パスをもらった瞬間にバスケットを見ることによって、攻める意識も出てくるし、周りが見えることで攻めてシュートを打つべきか、味方を使うべきかの判断もつきます。
ディフェンスが引いていれば、そのままシュート、ディフェンスが詰めてくればドリブル、あるいは低い姿勢からのアンダーハンドパスなど…。
その際、ボール保持時の基本は胸のあたりで持ちますが、ボールを腰から下に構えるとシュート、パス、ドリブルに転じやすくなります。
ミニバスケットボールも、全てのプレーが基本姿勢からはじまります。
あらゆる動きの後に素早く、この基本姿勢が取れるように反復させることが指導するうえで大切です。
また、キャッチの仕方や片手でボールに回転をかけたシュート、ディフェンス時に追いかけるほうの足から踏み出せているかといったことも、この段階でマスターさせておきたい技術かと思います。
ミニバスの技術は、中学、高校で活躍するための今後の骨格になるので、大事な動きは毎日の練習で反復させると良いですね。
これは指導者が、練習ドリルを工夫すれば、2分くらいで出来てしまうことです。
また、やらせるだけではなく、楽しくやる気がでるように伝え方も大事です。
指導者にとって、練習ドリルの内容が試合で活きたときにはやはり嬉しいものですね。
現在は、様々な指導書だったり、実績のある一流指導者が監修したミニバスケットボールDVDがあります。
ミニバスケットボールの指導経験が少ない方は、それらを基にしたり、良いゲームをたくさん観て、指導に役立てると良いかと思います。
人に教わることはとても大事なんだ。そう気づかされます。